ドル円は東京時間、これまでの円安基調が続いた反動もあり、じわりと円買いが優勢になった。材料として意識されたのは、一定水準を超えると高まる当局の介入警戒だ。市場では「急激な円安は歓迎されにくい」という感覚が再び強まり、短期筋はポジションを軽くする動きが目立った。
欧州時間:158円台で攻防、値動きは“薄いところで走る”
欧州時間に入るとドル円は158.00近辺で神経質な推移となり、下に振れると買い戻し、上に振れると売りが出るレンジ色が濃くなった。FXStreetは、ドル円が158円台で下落し、投資家が慎重になった背景に「円安が続いた後の介入リスク再浮上」を挙げている。
NY時間(序盤):米金利の動きより“警戒心理”が相場を支配
NY序盤は通常、米金利の変化がドル円の材料になりやすい。しかし本日は、金利の材料以上に「介入の可能性」「政策の不確実性」がムードを決め、積極的に上値を追いにくい空気が続いた。テクニカル的には、直近の下げで157.95付近の安値が意識され、そこを割るか守るかで短期の方向感が揺れたという指摘も出ている。

NY時間(中盤):戻りは限定的、ショートの買い戻しと新規売りが綱引き
中盤は、下げたところでは買い戻しが入りやすい一方、反発しても「また押される」形になりやすかった。XTBの分析では、ドル円は日銀政策への思惑や介入リスクを背景にボラティリティ圧力を受けているとされ、投資家の構えが慎重になっている。
テクニカル:158円の攻防が“心理の境界線”、上は戻り売りが厚い
テクニカル面では、158円が短期の中心値として意識されやすい。ここを明確に回復しても、上では戻り売りが出やすく、勢いが必要になる。一方、157円台後半へ沈むと「当局の視線」が意識されるため、下値も急落しづらい——そんな**“上下に走りにくいが、急に動くと怖い”**地合いが形成された。
見通し:次の材料は政策と米金利、“落ち着き”か“もう一段の荒れ”か
この日のドル円は、経済指標よりもセンチメント要因が色濃く出た。今後は日銀関連の観測や政府・当局のスタンス、そして米金利の方向感が再び合流し、値幅が広がる可能性がある。次の焦点は158円の定着可否と、下押し局面での反発力だ。
