「原油反発、OPEC+が2026年第一四半期増産停止を決断—WTI・ブレントともに上昇」

朝の取引(日本時間午前)

原油先物が朝方から反発基調で始動。特に、ブレントが1バレル=約65.01ドル、WTIが約61.19ドルと、それぞれ上昇。これはOPEC+が「2026年第1四半期の増産を見送る方針」を打ち出したことが直接のきっかけ。

昼〜午後(中盤)

需給懸念が改めて市場で浮上。ロシア産原油の制裁やインフラ攻撃リスクが増し、「供給サイドの不確実性」がマーケットの焦点に。「季節要因」と「在庫水準の過剰懸念」を背景に、アナリストも「増産停止判断はタイミング的にサプライズ」との見方を示している。

夕方〜引け(欧米セッション)

取引終盤では、戻りの勢いは限定的ながらも、“レンジ上限”に向けた動きが確認される。油価の上昇がリスク資産のサポート材料ともなり、関連銘柄やサービス部門にも波及。

技術的なポイント・分析

  • ブレントでは65ドルが当面の重要レジスタンスとして意識されており、これを明確に上抜けできるかが注目。
  • WTIの61ドル台はサポートとして機能しており、下抜けると再び供給過剰懸念が表面化する可能性あり。

コメント

コモディティ戦略担当者のコメントとして「増産停止=供給余力の抑制と受け止められ、リスク資産の“反転機会”になり得る」との声。また、地政学的リスク(ロシア港湾攻撃など)も相まって「次の価格上昇トリガーとして機能しやすい」とされている。

注目ポイント

来週以降、米在庫統計(API/EIA)や中国の需要指標(製造業PMIなど)、ロシア・ウクライナ情勢が原油市場では次の焦点となる。

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投稿者 Watanabe, Kenji

東京を拠点とする経験豊富な金融専門家である渡辺健司氏は、日本の大手証券会社でキャリアを積んだ後、現在は独立系アナリストとして日本株およびアジア市場のマクロ経済分析を専門としています。その鋭い洞察力と分かりやすい解説には定評があり、多忙な本業の傍ら、余暇を利用して invesfeed.com の寄稿ライターとしても活動し、グローバルな視点から個人投資家向けに最新の市場トレンドや投資戦略についての分析記事を執筆しています。

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